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2016年6月20日
受賞・報道・出版

平成28年度業績賞(学術業績)を受賞(量子線生体材料工学領域 西嶋茂宏教授)

西嶋教授は低温工学・超電導に関する学術および技術に関して、優秀な研究者としての業績を評価され、公益社団法人低温工学・超電導学会より平成28年度業績賞(学術業績)を受賞しました。

西嶋教授は実用規模での応用を常に視野に入れ、日本が直面している深刻な環境エネルギー問題の解決を目指し、社会的要求の極めて高いテーマで超電導磁気力応用の研究に取り組んできました。特に2011年の福島第一原子力発電所事故後は、放射線取扱主任者としての豊富な経験と知識を活かした「超電導磁気分離を用いた汚染土壌の減容化手法の開発」、原発の稼働率低下を補う火力発電所の効率化と二酸化炭素排出量低減を目指した「磁気分離法による火力発電給水中のスケール除去に関する研究」、さらには新エネルギー推進のための「磁気分離法による地熱発電地熱水中からのシリカ除去の研究」を並行して行ってきました。

この受賞を受け、西嶋教授は「学術的な基礎を大切にしながらも世の中から、かい離しないようなテーマを心掛けてきました。この考え方が理解された結果と思い喜んでいます。工学部では“人のお役に立つ”ことが大切ではないかと思っています。これからも超電導磁気力応用機器実用化に向け超電導磁気分離システムを駆使し、環境浄化、資源リサイクル、および医療応用(磁気ドラッグデリバリーシステム)の研究に取り組んでいきます。」と話しています。

 

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