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2015年6月3日
受賞・報道・出版

平成27年度土木学会関西支部年次学術講演会 優秀発表賞 第Ⅵ部門 受賞(環境設計情報学領域 博士前期課程1年 日高菜緒さん)

土木学会関西支部優秀発表賞 日高さん_12015年5月30日(土)に摂南大学で開催された、平成27年度土木学会関西支部年次学術講演会において、環境設計情報学領域 博士前期課程1年の日高菜緒さんが「優秀発表賞 第Ⅵ部門」の表彰を受けました。受賞した論文タイトルは「幾何学的類似性を利用した土木構造物点群のポリゴン生成」でした。

近年老朽化が進む土木構造物の超寿命化のために、国土交通省は3D モデルを利用することで効率的な設計・施工・維持管理を実現するConstruction Information Modeling(CIM)を提唱しました。CIMを既存の土木構造物に導入するための3Dモデリング手段として、レーザスキャナを用いた実データが取得できる点群データが有効であるとして期待されています。日高さんは土木構造物には類似した幾何学的構造が多く存在している点に注目し、まず、構造物内の1つのパーツのみをポリゴン化して、残りの類似したパーツについてはそれを複写することで効率的に点群データからポリゴンモデルが作成できないか研究を進め、この度論文発表を行ったものです。

受賞を受けて、日高さんは次のようにコメントしています。「自分が興味を抱いて一生懸命研究した内容が、こうして評価されたこと、多くの方々の関心を集めたことを心から嬉しく思います。今後も様々な土木構造物や点群データの事例を検証し汎用性を広めること、また実際作成した3DモデルをCIMに連携させることを目標に、更に邁進していきたい所存です。」