2014年12月1日
受賞・報道・出版
日本レーザー医学会平成26年度論文賞受賞(量子ビーム応用工学領域 平成24年度博士前期課程修了生 大宮孝太さん)
量子ビーム応用工学領域の平成24年度博士前期課程修了生大宮孝太さん、石井克典助教、粟津邦男教授と医学研究科保健学専攻近江雅人教授が執筆した論文「光コヒーレンストモグラフィーを用いたレーザー凝固中における生体軟組織の減衰係数の高精度自動測定法の検討」(日本レーザー医学会誌34巻1号3~8頁)が日本レーザー医学会平成26年度論文賞を受賞しました。授賞式は11月29~30日に京王プラザホテルで開催された第35回日本レーザー医学会総会内で行われました。
本論文では、光コヒーレンストモグラフィー(Optical Coherence Tomography; OCT)と呼ばれる約5~10 μmの高空間分解能で深さ約1~2 mmの断層像を観察することができる光イメージング技術を用いて、眼科などで行われているレーザー凝固治療における生体組織の凝固の様子をリアルタイム観察し、OCT画像から光学特性値(減衰係数)を算出し、その変化を定量的かつ経時的に観測することで凝固の程度を評価する技術が報告されました。近年発展の目覚ましい画像支援治療(Image-guided Therapy)へOCTを利用し定量的な知見を得る画期的な試みです。