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環エネTOPICS

2018年5月25日
受賞・報道・出版

国際会議CAADRIA 2018 (The 23rd International Conference on Computer Aided Architectural Design Research In Asia) Young CAADRIA Award 受賞 (環境設計情報学領域 博士後期課程1年 朱阅晗君)

受賞した論文のタイトルは「SLAM-Based MR with Animated CFD for Building Design Simulation(建築物の設計シミュレーションのための動画CFDを有するSLAM型複合現実感システム)」です。

我が国のような成熟社会では、建築物を新築するのではなく、既存建築物のストックをリノベーションして新たな用途として使用する需要が高まっています。リノベーションプロセスでは、健康的、快適で省エネルギーである屋内環境を実現するために、建築、構造、設備の検討を同時に行える設計環境を整備する必要があります。現状、多くの設計プロセスにおいて設備設計は設計段階の後の段階で行われます。そのため、もし、この段階でよりよい提案や、または重大な問題が発見されたとしても、その提案を受け入れて大幅に変更したり、問題を解決する余地が工程的、コスト的に残されていません。そこで本研究では、リノベーションを行おうとする空間上で、建築計画と熱環境の同時検討を可能にするシステムの開発を目指しました。ユーザーは計画中のリノベーション空間で、現在や設計内容の温熱環境をMR(Mixed Reality: 複合現実感)で視認することができます。温熱環境の計算にはCFD(Computational Fluid Dynamics: 計算流体力学)を使用しており、時間変化に伴う気流の流れの変化を動画CFDとして、MR上に提示することができます。開発したMRシステムは、直感的に理解が可能であり、リノベーション空間内を移動することが可能であるため、設計者は建築設計と温熱環境を同時に検討したり、施主に直感的にプレゼンテーションして合意形成のスピードアップを行うことが期待できます。