大阪大学「省エネ大賞・資源エネルギー庁長官賞」を受賞
大阪大学は、一般財団法人省エネルギーセンター(後援:経済産業省)が主催する「平成27年度省エネ大賞」において「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました。
今回の受賞は、大規模総合大学キャンパスの特性に応じた、本学の省エネルギーに関するさまざまな取組やその成果に対して、国内の権威ある機関から全国的に高く評価されたものです。
本学では、本学科 都市エネルギーシステム領域の下田吉之教授が副部長を務める環境・エネルギー管理部を中心に、環境イノベーションデザインセンターとの連携のもと、キャンパス内各建物のエネルギー消費実態に即した省エネルギー対策を行っています。具体的には各建物のエネルギー消費の実態を見える化する「電力可視化システム」の利用、nZEB化(nZEB: net zero energy building)を目指した大阪大学会館の改修、医学部病院など大規模施設における ESCO事業、全構成員による省エネルギーへの取り組みなどを実施しました。本学科では見える化データによる大学全体のエネルギー消費構造分析や病院熱源施設などのシミュレーション等研究面での支援を行っています。これらによって、大阪大学の主要3キャンパス(豊中、吹田、箕面)の2014年度におけるエネルギー消費量は2010年度に比べて11.8%減少(原油換算7,716 kL/年の削減)し、床面積あたりのエネルギー消費量は18.6%減少しました。これらの取り組みを「大規模総合大学キャンパスにおける省エネルギーの実践」として、株式会社日建設計と同賞に共同応募した結果、受賞に至りました。
平成28年1月27日(水)に東京ビッグサイトで開催された表彰式では、下田吉之教授(環境・エネルギー管理部副部長)が代表者として出席し、表彰状及びトロフィーが授与され、後日、西尾章治郎総長へ受賞報告を行いました。