2015年11月30日
受賞・報道・出版
第32回プラズマ・核融合学会年会 若手学会発表賞受賞(量子エネルギー基礎工学領域 博士前期課程2年 清永浩之さん)
2015年11月24日~27日に名古屋大学東山キャンパス・豊田講堂で開催された、第32回プラズマ・核融合学会年会において、量子エネルギー基礎工学領域 博士前期課程2年 清永浩之さんが若手学会発表賞を受賞しました。
量子エネルギー基礎工学領域では、国際核融合炉建設プロジェクトITER計画に採用されている磁場閉じ込め核融合炉に関する研究を展開しています。この方式では、超高温プラズマを磁力線の”カゴ”に閉じ込めることで生じる莫大な核融合反応エネルギーを利用し、エネルギー問題への貢献を目指しています。
清永さんの研究では、宇宙探査や医療用途などで用いられる原子磁力計(光ポンピング磁力計)の原理を応用し、閉じ込め磁場を計測する新手法を提案しています。本学会では、その原理実証試験の結果を報告しました。本研究により、従来困難とされていた炉心プラズマ内部における磁場の空間分布計測の可能性が示されました。