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2015年4月27日
受賞・報道・出版

The 5th Asian and Pacific-Rim Symposium on Biophotonics “APBP 2015 Student Presentation Award” 受賞(量子ビーム応用工学領域 博士後期課程3回生 橋村圭亮さん)

Hashimura_APBP2015年4月22日~24日に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催された「The 5th Asian and Pacific-Rim Symposium on Biophotonics (APBP 2015)」において、量子ビーム応用工学領域博士後期課程3回生の橋村圭亮さんが 「APBP 2015 Student Presentation Award」を受賞しました。受賞発表は「Selective ablation of atherosclerotic lesion with less thermal effect by the control of pulse structure of a quantum cascade laser in the 5.7 μm wavelength range」です。

量子ビーム応用工学領域では、粥状動脈硬化症のレーザーを用いた血管内治療(レーザー血管形成術)の低侵襲化を目的として、中赤外域の波長5.7 μm帯のパルスレーザーによる動脈硬化プラークの選択的除去の研究を行っています。本発表では、波長5.7 μm帯を出力可能な次世代光源である量子カスケードレーザーを用い、動脈硬化組織の熱緩和時間特性を考慮し量子カスケードレーザーのパルス幅や繰り返し周波数といったパルス構造の制御を行うことで、低侵襲に動脈硬化プラークを除去可能かどうかについて検討が行われました。本研究成果は、次世代のレーザー血管形成術はもとより、量子カスケードレーザーの短パルス低繰り返し化による新しい小型レーザー治療装置の開発に貢献するものです。

なお、授賞式は4月24日に同会場にて行われました。