土地利用・景観・歴史的環境保全に関する研究

中国における旧租界市街地の保全研究

  • 澤木昌典、松本邦彦、王揚(2021年博士)
  • -2021年度 <終了>

本調査研究においては、上海・天津・武漢・広州・青島・大連の6都市の旧租界・租借地に残存する歴史的市街地を対象に、急速な経済成長に基づく開発圧力と近年の歴史的環境の積極的保全活用意向との間にあって存続の岐路に立つ旧租界・租借地市街地を、各地区の特性に適合した最適な手法で保全活用し将来に継承していくことを目標した。

そのために、対象各都市での保存・開発・保全活用の特徴的な最新動向とその要因を詳細に調査した上で、市街地特性の違いや将来計画の方向性の違いごとに、それぞれの保存・開発・保全活用手法の特長や問題点・課題を明らかにし、将来の歴史的市街地の保存や保全活用に有用な知見や考察を、総合的・体系的に整理した。

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