研究テーマ
1. 持続可能社会デザイン研究
「持続可能」とは、将来のニーズを満たす能力を損なうことのないよう、現在の機能を継続・発展することです。 持続可能性を実現するには、特定の事象の最適化を図るだけでは十分ではなく、社会、経済、環境といった人間と自然がかかわる幅広い事象の 連関の考慮が求められます。持続可能な都市・地域を実現するためには、まず、幅広い視野で都市・地域の課題を観察し、 関連する事象の因果関係を洞察することが必要です。本研究室では、様々な空間や概念のレベルで対象となる都市・地域を調査するとともに、 モデル分析、システム分析などのアプローチにより、社会、経済、環境の相互連関の仕組みを捉え、それらの知見に基づき、 持続可能な都市を実現するための方策を探求しています。

関連研究
- https://doi.org/10.1016/j.iatssr.2023.06.002
- https://doi.org/10.11361/journalcpij.58.110
- https://doi.org/10.1038/s42949-020-00007-5
- https://doi.org/10.3390/su1312654
2. 都市活動解析・予測研究
住みよい都市を実現するために、様々な観点から都市活動の解析・予測手法を研究しています。都市の住みよさにはどのような要素が影響しているのか、 人々の住みよさの感じ方はどのように決まるのか、といった基本的な事柄も自明ではありません。様々な統計資料や調査に基づき、 住みよさの仕組みを明らかにすることを目指しています。

関連研究
- Masanobu Kii, Rolf Moeckel, Jean-Claude Thill, Land use, transport, and environment interactions:WCTR 2016 contributions and future research directions, Computers, Environment and Urban Systems, Volume 77, 101335, 2019.
- Zhenyu Gao, Masanobu Kii, Atsuko Nonomura, Kazuki Nakamura: Urban expansion using remote-sensing data and a monocentric urban model, Computers, Environment and Urban Systems, In Press, Corrected Proof, Available online 31 May 2017,
https://doi.org/10.1016/j.compenvurbsys.2017.05.002